Audio-3

皆さん，お久しぶりです。私はまだ生きています。（笑）

やっと暑い夏が終わり，音楽とオーディオの秋がやって来たと思ったら，もう寒い冬がそこまで近寄って来ました。私は休日の朝は身体と心のケアのために早起きしてウォーキングしていますが，まだ真っ暗で寒さが身にしみます。

さて，前回にスピーカー・ケーブルをサウンドトレールさんのシリウス【SK-12】に固定しましたことを報告させていただきました。また，このケーブルには方向性の表示がないことも書かせていただきました。その後，サウンドトレールさんから連絡があってケーブルの方向性を管理したものと無償交換していただけるとのこと。。。すぐにお願いして交換していただきました。それが新型番【SCS-33】となった，下の写真のものです。

スピーカー・ケーブル【SCS-33】

ケーブル・ジャケットに線が入り，少しお洒落な感じになっています。また，ケーブルの端末処理の仕方も進歩したようで最初のものよりも仕上がりが美しくなっています。音は前回に書かせていただいた通りで，本当に良い音のするケーブルです。方向性が管理された分，整音効果というのか音の艶が増しているように感じます。益々このケーブルが好きになりました。

私が感動したのはサウンドトレールさんが本当にユーザー一人一人を大切に思ってくれているということです。自社の製品をアップグレードしたならば，今までのユーザーに無償交換を申し出るということなんてなかなか出来るものではありません！ユーザーの一人として本当にありがたいことだと感謝しています。

しばらく経って低音のさらなる充実を目指して，CD/SACDプレーヤーとコントロール・アンプ間をバランス接続してみたくなりました。ちょうど9月の終わり頃だったと思います。バランス・ケーブルを新調しなければなりません。偶然にサウンドトレールさんのHPを覗いてみますと，この10月からバランス接続用のXLRケーブルを発売するとの記載がありました。タイミングがバッチリ合っています。物事が上手く進む時というものは，こういうものなのでしょう。早々にお願いして発売前にXLRケーブルを貸し出し試聴させていただきました。
しかしながら，コントロール・アンプにバランス入力端子があっても本来私のマークレビンソンの【LNP-2】はバランス・アンプではないためか，出てきた音には歪が乗っています。CD/SACDプレーヤーとコントロール・アンプにアースを特別にとってみましても若干，音が歪んで滲んでいます。サウンドトレールさんにも相談にのっていただきました。バランス・ケーブルのアースを切って，構造的にRCAケーブルと同じ構造のXLRケーブルを作成していただきましたが，残念ながら症状に変わりはありませんでした。
打てる手は全て実行しましたが，もうバランス接続は断念しなければなりませんでした。でもこの経験で，ラインケーブルとしてのシリウス・ケーブルの素晴らしさも実感できたようです。

次にシリウスのRCAケーブル【SCR-13】をお借りいたしました。RCAプラグにフルテックのロジウム・メッキを施したものを使用した，その時点での最高級仕様のラインケーブルです。ケーブルは直径６mm程度のブルー・スーナーを片チャンネルに２本使用した贅沢なものです。このケーブルはRCAプラグがコレットチャック式となっていて，プラグの外側の部分を回すと外れるようになっています。この部分を外してケーブルの端末処理を見てみました。以前，某国内メーカーの手作りを謳ったケーブルの端末処理を見てその雑な仕上げにガッカリした経験があるからです。この点でもシリウス・ケーブルは見事な仕上がりとなっています。丁寧な手作りで一本一本キッチリと作られているのが分かります。このケーブルの音もとっても気に入って購入させていただきました。

それから１ヶ月半の間【SCR-13】を満足して使用していましたが，サウンドトレールさんからRCAケーブルの最高峰を目指した【SCR-15】が発売されました。このケーブルも無理を言って貸し出し試聴させていただきました。ケーブルは直径12mm程度のブラック・スーナーを片チャンネルに２本使用したものすごい仕上がりとなっています。RCAプラグにフルテックのロジウム・メッキを施したものを使用した，まさに最高級仕様のラインケーブルです。ケーブルの端末処理も【SCR-13】と同様美しく丁寧に仕上げられています。

RCAケーブル【SCR-15】

このケーブルを使用するのには少し注意点があります。それはケーブルが重くてアンプ類の端子部分を破損してしまう恐れがあるようです。ですから販売する時点で一件一件接続するアンプ等の型名を確認してから販売されているようです。
また，サウンドトレールさんからは【SCR-15】が気に入った場合，【SCR-13】との“交換＋差額”でOKとの申し出もありました。じっくり２週間ほど試聴させていただいた後，非常に音が気に入りましたのでそのまま購入させていただきました。

【SCR-15】を購入された方の言葉をお借りすれば「形･大きさ･重さもモンスター級なら出てくる音もモンスター級」だそうです。本当に素晴らしい音のするケーブルです。ケーブルが素晴らしい音を出すというのはちょっとおかしい表現かも知れません。ケーブル自体は音を増幅したりはしないからです。サウンドトレールさんの言葉をお借りすれば「伝送ロスが極端に少ない情報量の多い音」となるのでしょう。まさに質・量共に兼ね備えた低音をベースとしたピラミッド型のバランスです。その上，どこまでも伸びているかのような高域の冴えも感じられます。人間の聴覚を超えた高域がつかさどるとされている音場感の表現も素晴らしいものだと思います。

さて，これで秋の夜長を存分に楽しむ役者は揃いました。後は良い音を聴くと眠ってしまう私の癖を我慢してJazzを存分に楽しむつもりです。