私の愛用しているSACD/CDプレーヤーはdCS社の【P8i】です。
2005年の大阪ハイエンド・オーディオ・ショウで一目惚れしてしまい自分が超貧乏であることも忘れて，そして家族の猛反対をも押し切って購入したものです。
それ以前はWadia社の【Wadia 21】を使っていました。【Wadia 21】はCD専用プレーヤーです。
【Wadia 21】も大変素晴らしいCDプレーヤーでした。10年以上もの間お世話になりました。使い込めば使い込むほどに味が出てくるプレーヤーでした。
まだ私の手元にあるうちに，次の飼い主さんが決まって即引き取られてゆきました。可愛がってもらっているものと思います。
ドライブ・メカニズムはフィリップス製の“デュアルレーザー 2ch SACD/CDコンパチブル”を使用し，ビットパーフェクトなデータの読み取り精度を誇ります。
DACはdCS独自の 5ビット，2.822MS/s のリングDACが用いられています。
同社の【Elgar plus】や【Verdi】の組み合わせに憧れていましたが，高価であるが故に手が出ませんでした。
フィロソフィーが正反対であるのにどちらも大変素晴らしい音を，そして音楽を奏でてくれます。独自の技術で最良の結果を出す，日本のメーカーも見習って欲しいものです。まあ，絶対に無理でしょうけれど・・・。
【P8i】はリモコンや本体のスイッチを押してから動作するまでに少し時間がかかります。せっかちな日本人向けではありません。
私もせっかちな方ですので，慣れるのに少々時間がかかりました。
ですが【P8i】は『英国の紳士はそんなに“せかせか”してはいないのですよ。』とそ知らぬ顔を決め込んでいます。
業務用の機器からスタートしたdCSですが，今回の【P8i】についてはコンシューマー用としてデザインについても相当考慮しているようです。本体のファンクションボタンはSACD，CD，スタンドバイ，メニューというステータスに応じて紫，赤，緑，青とライトアップされて一目でプレーヤーの状態と演奏ディスクが分かるようになっています。
また，ファームウェアのバージョンアップに対しては以下のような対応がなされます。『dCS社では、お客様には常に最新技術の恩恵を享受していただきたいとの願いから、ソフトウェアのアップデート・サービスを行っております。
dCS製品はソフトウェアのアップデートが容易に行えるように設計されております。新たなソフトウェアをアップロードすることによって、機能を追加したり、デジタルインターフェイスを最新版にしたり、また性能を向上させることができます。
弊社では、dCS社より最新バージョンのソフトウェアアップデータがリリースの際には、ご購入時ご登録いただいた住所宛に郵送にてCD-ROMを発送させていただいております。付属のアップデート説明書に従ってお客様ご自身でアップデートを行ってください。
お手持ちのdCS製品のパフォーマンス安定性のためにもソフトウェアを最新版にアップデートされることをぜひ推奨いたします。』実際，最新ソフトウェアVer.1.10がリリースされた時には大場商事よりCD-ROMが届けられました。【P8i】のソフトウェアをCD-ROMでアップデートすることによりRCA/AES デジタル入力の動作が可能になりました。つまり【P8i】がDACとしての機能も持てるようになった訳です。
いわゆるパソコンのOSのアップデートと同じ感覚です。SACD/CDプレーヤーもコンピューターなんですね。
私 これ良いですね。（ステレオサウンドの紹介記事を指差しながら・・・。）
店主さん 目の付け所がいいね！
私 そうですか！ハイエンド・オーディオ・ショウで一目惚れなんですよ。
店主さん この店でも試聴機を借りて，鳴らしていた時期があったのに。
私 えっ！知らなかった・・・。
店主さん Jazzを聴くんだったら，もう最高ですよ。
私 やっぱりそうですか。
店主さん Jazzなら価格も２倍ほどするゴールドムンドに絶対勝ってますよ！
私 注文します。
店主さん 奥さんも了解済みですか？（笑）
私 ・・・。（無言）
