嗚呼，とうとうその時がやってきたようです…。

パワーアンプの出力管である WE349A の交換時期。

このパワーアンプが我家にやってきた時には，もう既にほとんどゲッターが残っていない状態でした。

あれから10数年…。

毎日毎日，使い続けてきました。

もう寿命はやってこないのかもって思っていました。

ところがこの一ヶ月間，音像が右側に寄ったままで左側から音は出ているものの，ステレオ感が全くありません！

その上，低音もふにゃふにゃ，高音も全くキレがないという最悪の状態…。

最初はどこが悪いのか分からなかったのですけれど，出力管をよ〜く見てみますと

　
旧い WE349A 全くゲッターなし！　　　　　　　　　　　　　　　　　　　新しい WE349A ゲッター十分

　
旧い WE349A ガラス管頭頂部内側に汚れが付着　　　　　　　　　　　　新しい WE349A ガラス管頭頂部内側も綺麗だぁ

んで，出力管を新しい WE349A に交換して鳴らしてみますと，音像はピタリとセンターに定位してまことに良い音がします。

真空管の寿命がくると音が出なくなる訳ではなくて，雑音が出たり，音が不安定になるんですね。

また，ガラス管内部にはヒーターかカソードから剥離した酸化物（白い粉）も見受けられます。



購入した時にはもうゲッターがほとんどなかったというのは，もう随分と長い時間使用されてきたんでしょうね。

それから10数年間，毎日毎日使われ続けて，やっと天寿を全うしたっていうので

以前聞いた，WEの真空管の寿命 50年！というお話はまんざらでもないと，なんか納得してしまいました。

永い間，ご苦労様でした。



私は次の新しい WE349A の天寿を全うさせることができるのでしょうか？

8/11/2010